専門家ってなんや?

専門家って何ですかね?

 

会社がリフォーム会社だったら【専門家】なのか

 

こんなお問合せがありました。

 

この先お問合せを頂いた方をA様とします。

A様『外壁のリフォーム会社の営業マンが訪ねてきて、もうそろそろ外壁が傷んできたので塗装をした方がいいですよ。近所で仕事してますので今だったらお安くできます。私は外壁の専門家でアドバザーをしているので無料診断しますねと言われました。その結果外壁の専門家の方がもうそろそろ外壁塗装した方がいいですね。と言われました』

私『そうですか~?でおいくらだったんですか?』

A様『200万くらいでした。しかし近所で仕事してますので、160万まで特別に値引きをすると言われまして、その専門家の方が早めに塗らないと雨が侵入するので早めに塗装した方がいいと言われまして実は、まだ新築してから9年ほどなんですが、そんなに早く外壁を塗装した方がいいのですかね?』

私『そうですか、値段はともかく置いときますね。使う材料もわかりませんし何回塗装されるのかも分かりませんからね。そもそも新築から9年で塗装が必要になくらい外壁が劣化しているのは考えにくいですね?外壁はサイディングですよね?』

A様『はい、窯業系っていうんですか?』

私『窯業系債サイディングですね。9年で外壁塗装が必要な劣化はあり得ないと思いますよ。もし何か必要だとしたら目地やサッシ周りのコーキングの劣化がある可能性は非常に高いですけどね』

A様『でも、外壁の専門家の方がコケが生えてるところを見て傷んでいるので早く塗装をみたいな事を言われました。』

私『サイディングにコケが生えることは多々ありますし、防水性には問題ないと思いますよ。そもそも160万円という価格も私にとっては高額に聞こえますし、しかも平屋とおっしゃいましたね?平屋でしたらもしかしたら足場も必要なく脚立で作業できる可能性も高いですし私にとってはものすごく高額に思えます。しかも屋根は塗らずに壁だけですよね』

A様『そうなんですね~』

私『まだ9年くらいでしたら、建てた建設会社に点検してもらう方がいいのではないですか?』

A様『そうですね。一度聞いてみようと思います。ご迷惑をおかけしました。』

私『いえいえ、そんな人の為に私はブログを書いてますし、お役に立てたらうれしいです。この先リフォーム等棚の取付とかあったら気楽にご連絡下さい。』

A様『ぜひよろしくお願いします。有り難うございました。』

 

私が仕事を逃した瞬間であった(笑)

 

どう思いますか?

 

外壁リフォーム専門店に勤めているから『外壁の専門家』『外壁のアドバイザー』『リフォームのアドバイザー』などを名乗れますよね。

悲しいかな一般のエンドユーザーからすれば『専門家』『アドバイザー』等を名乗れば信用する人が多い!

知識も何もない、商品も知らない、施工方法も分からないそんな営業マンに仕事を頼むのは如何なものかと思う。

損をするのは施主さんですし、家の使い勝手が悪くなるのも施主さんなので、私は、真の専門家を目指し続けなければいけないと思いますし、私たちプロの言葉とアドバイスとは本当に重い言葉なのだと思う瞬間であった。

しかし、私の書いているこのブログを見つけて頂き、お問合せ頂いたのは、本当にうれしく思います。

 

専門家と名乗り営業している皆さんがみんな知識不足や自分の営業ノルマを達成するために営業している訳ではありません。中には本当の専門家もいらっしゃいますし本当にお施主様も事を思って営業されている専門家もいらっしゃるという事も書き添えて、このブログを締めさせて頂きます。


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